みなさんこんにちは😄
毎回好評頂いているTratzスタッフブログ「旅学」シリーズ!!
今回も京都の旬をお届けと題して、ここ京都から
皆さんが豊かになるような情報をお届けします。
今回ご紹介するのは京都に夏を告げる『祇園祭』です。
祇園祭の由来
祇園祭の起源といわれるのは貞観十一年(869年)。
都をはじめ国々に疫病が流行し、人々はこれを牛頭天皇のたたりとして恐れました。そこで国の数と同じ六十六本の予をたてて祭りを行い、神輿を神泉苑(二条城近く)に送って疫病の祟りを祓おうとしたのです。
これが祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)=祇園会と呼ばれるようになりました。
南北朝のころともなると力を付けた町衆が鉾と並んで作り山や輿を建てるようになり、応仁の乱で中断するものの、十六世紀には都の復興・有力商人の台頭ともに豪華絢爛な祭りへと発展していきました。
祇園祭の期間
祇園祭は八坂神社の祭礼で、その祭事は7月1日からおよそ一ヶ月にわたって行われます。
祭のハイライトは7月17日と7月24日に行われる八坂神社の神輿渡御と33基の山鉾巡行。
「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコの無形文化遺産に登録されています。
山鉾建て
山鉾巡行及び関連行事(宵山等)は残念ながら今年も中止となってしまいましたが、今年は技術継承・文化財維持のため「山鉾建て」は一部で実施されています。
弊社からすぐの場所にある、3つの鉾をご紹介します。
月鉾
天照大神(アマテラスオオミカミ)、素戔鳴尊(スサノオノミコト)の兄弟神で夜と水徳の神・月読尊が祀られています。鉾頭には金色の三日月がつくのが特徴です。
組み上げの様子です。
釘を使わず縄だけで部材を固定する「縄がらみ」という伝統技法で鉾の骨格を組み上げます。
函谷鉾
鉾の名は、中国戦国時代の故事『鶏鳴狗盗(史記)』(何者かに陥れられた秦の宰相・孟嘗君(もうしょうくん)が深夜に国を脱出し、函谷関(かんこくかん)まで逃げたが、朝にならないと門は開きません。しかし深夜に鶏が鳴いたお陰で脱出できたという話に因んでおります。「天王座」には孟嘗君と雌雄の鶏が祀られ、鉾先の上向きの三日月と山を組み合わせた飾りは、山中の関とそこを通り抜けた夜を示していると言われています。
長刀鉾
祇園祭において最も注目が集まる鉾がこの「長刀鉾」です。数ある山鉾の中で最も古くに創建され、そして山鉾巡行にて毎年先頭を飾る鉾。鉾先に疫病邪悪を払う大長刀(おおなぎなた)をつけていることから「長刀鉾」と呼ばれるようになりました。
祇園祭の粽(ちまき)
祇園祭の粽(ちまき)は厄除けとして飾られるもので、実はそれぞれの山鉾で作られ販売されているのです。
京都では厄病・災難よけのお守りでとして玄関先などに飾ります。
近年ではオンラインで粽を買うことができるようです。
粽のオブジェ
祇園祭を愛するいち京都人として少しでも祭の雰囲気を感じていただきたいと今回ご紹介させていただきました。
活気に包まれた祇園祭が帰って来ること願いつつ、今年の祭を静かに楽しみたいと思います。
See you Next Trip!!
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