ワーケーション、ブレジャーとは?
休暇先で業務にあたることを意味する「ワーケーション(ワークとバケーションを合わせた造語)」、
類似の用語に、出張先で滞在日数を延長するなどして休暇を取ることを意味する「ビジネス(Business)」と「レジャー(Leisure)」を組み合わせた造語で、「ブレジャー」という言葉があります。
日本語では「出張休暇」と訳されます。
皆様ご存知でしたでしょうか??
従来の日本の旅のスタイルは、特定の時期に一斉に休暇取得する、宿泊日数が短いといった特徴があり、旅行需要が特定の時期や場所に集中して混雑や密が生じやすい特徴があるとともに、国内旅行消費額の伸び悩みにもなっています。
観光庁としても、休暇取得の促進・分散化にも資するワーケーション・ブレジャー等の「新たな旅のスタイル」の普及・促進にあたっては、企業(送り手側)、地域(受け手側)とも連携しながら取組を進めていくことが重要だと考え始めています。
◾️ワーケーションやブレジャーを導入することによる企業のメリットは?
コロナ禍で多くの企業がテレワークを導入したことで、インターネットに接続できる環境があれば、出社しなくても十分に働けることが実証されました。
今後は、仕事とプライベートの境界がさらに緩やかになっていくかもしれません。
そんな中、新しい働き方として注目を差つめているのが「ワーケーション」や
「ブレジャー」です。
地方自治体が宿泊施設が長期滞在者向けのプランを用意したり、ワーケーション先として誘致に力を入れたりするなど、支援する動きも活発になっています。
ワーケーションに続いて、ブレジャーにもスポットライトが当たり始めています。
一見同じように思えるブレジャーとワーケーションですが、その特性はまったく異なります。
ブレジャーとは:“出張先での勤務日前後に休暇を楽しむ”ことです。
ワーケーションとは:“休暇先で一定の日数・時間を業務する”ことを指します。
旅行業界にとっても、仕事とプライベートの境界がなくなる事で、ブレジャーやワーケーションは、コロナ禍によるダメージから脱するための一筋の光となると考えています。
観光庁が開催する「『新たな旅のスタイル』に関する検討委員会」では、ブレジャーやワーケーション、サテライトオフィスなどを新たな旅のスタイルと位置づけ、その普及を図っています。
課題となるのが、従来の日本企業における休みの取り方です。
これまではゴールデンウィークや夏休み、年末年始といった特定の時期に一斉に休暇を取得することが一般的でした。
しかし、ブレジャーやワーケーションを普及させるならば、休暇の分散化に取り組む必要があります。
ブレジャーなどの新しい働き方が普及すると、
①企業側には有給休暇取得率の向上
②休みやすい組織文化の醸成
といった働き方改革推進でのメリットがあります。
自由な組織風土は、人材採用にもポジティブな影響を与えます。
さらに、ブレジャーやワーケーションを実施する事で、混雑する時間や場所、行動を「定番」からずらす事で、密を避けたり、平日料金で宿泊できたり、
「新しい旅のスタイル」の実現が可能です。JR東海も提案している「ずらし旅」がまさにそれです。
◾️日本ではあまり浸透していない
欧米をはじめとした海外では、休暇中に仕事をするワーケーションの考えが根付いています。
一方、日本での状況はどうなっているのでしょうか。
ある人事関連情報サイトの調査によると、
・「今後導入する予定」(20.0%)
・「わからない」(18.3%)
・「導入している」(14.9%)
の順でした。
企業規模別に見ると、26.2%が「導入している」と回答していますが、5,000人以下の企業では規模別にそれぞれ9.2~16.9%と、全体の割合を引き下げる結果になっています。
コロナ禍によりテレワークの導入は増加傾向にあるものの、その先にあるワーケーションやブレジャーの普及にまでは至っていない状況です。
◾️旅先では気づきがいっぱい
旅先で得る事ができる知識や体験は貴重です。私がクライアントに会いに出張に行った際は、必ずその土地の自然や食、文化を体験します。
得た知識や体験がクライアントとの共感を生む事ができるからです。 ビジネスの成果につながる可能性も大きく秘めています。
◾️最後に
働き方改革における解決方法は労働人口の増加です。
少子化問題の課題は仕事を理由に家族との時間が持てなかったり、
ハードワークによって心身ともに疲弊している事が問題視されています。
ブレジャーやワーケーションはそう言った環境を整えてくれる制度になるかもしれません。
まだまだ課題が山積みですが、Tratzはブレジャーやワーケーションを提案し続け、企業やそこで働く人々がより幸せな人生を歩む事のサポートをして行きたいと思います。
See You Next Trip!!
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